中塗り・上塗り材について・・・
■塗料の種類別耐久性・耐候性について
種類 耐久性・耐候性 価格
アクリル樹脂塗料 ★★ ★
ウレタン樹脂塗料 ★★★ ★★
シリコン樹脂塗料 ★★★★ ★★★
フッ素樹脂塗料 ★★★★★ ★★★★
アクリル系樹脂塗料
耐候性・耐久性は標準的なレベルで、経済性にも優れバランスのとれた塗料として使用範囲が広い。しかし耐用年数は比較的短く、5~7年で塗り替えの時期となります。
ウレタン樹脂塗料
よく使われるポピュラーな高品質塗料。耐久性や耐摩耗性に優れ、アクリル系樹脂塗料よりも耐久性があって艶もあり、建物の美観を維持します。
シリコン樹脂塗料
防カビ、防藻、超耐久性、超耐水性などに優れている。付着した汚れが雨で流れ落ちやすい特性と透湿性があり、汚れと塗膜の膨れ防止に効果を発揮します。ランニングコスト的にも優れた超耐久性の塗料。イチ押しのお勧めです。
フッ素樹脂塗料
特に耐久性は優れており、長時間にわたって艶と輝きが長持ちします。最近は住宅塗り替え向きの塗料が各種開発されていますが、セラミック系塗料としては、最高水準の塗料です。価格は、高価ですがロングコストを考慮した場合のメリットを考慮し、徐々に塗り替え需要は増えています。
■塗り替え推奨時期及びライフサイクルコストの比較
外壁の塗装は、建物そのものを自然の風雨や紫外線その他の自然条件から守り、保護する事を目的としています。したがって、各種自然条件に対する耐久性が最も重要な要素及び品質となります。また、塗料の種類によって塗り替え推奨の時期は異なってきますので、ロングコストを考慮した場合のトータル的な比較検討も必要です。
ウレタン樹脂塗料 7年~8年の塗り替え推奨時期(コンクリート建築の場合)
シリコン樹脂塗料 10年~12年の塗り替え推奨時期(コンクリート建築の場合)
※40年間で2~3回の塗り替えが必要
フッ素樹脂塗料 15年~20年の塗り替えが推奨時期(コンクリート建築の場合)
(ファイン4Fセラミック) ※40年間で1~2回の塗り替えで済む
※一般的な建物(住宅)の寿命を40年とした場合
※第1回目の塗り替えを竣工後10年目に行った場合
※上記の塗り替え周期はあくまでも概算であり、建物(住宅)の立地や形状、素材の性質によって異なります
※東京・大阪などの、日本の一般的な気象条件をベースにして算出しています。北海道・東北・北陸・山間部・などの気象条件が厳しい地域や、沖縄などの紫外線強度の高い山域などでは周期が短くなります
■機能・意匠性による塗料の種類
最近は塗料の開発が進み、耐久性、低汚染性、防カビ。防藻などの一般的な機能が向上に付け加え、多くの塗料に付加価値を加えた製品が登場しています。
遮熱塗料
セラミック系粒子を規則正しく配列し、硬質の表層を形成する事により、太陽光を反射させ熱を放射させる塗料です。遮熱塗料は塗るだけで太陽光線をカットし、屋根の表面温度を下げると共に室内温度を下げる効果があり、冷房費の節約につながります。
光触媒塗料
光触媒とは、光が当たると化学反応を促進する物質の事で、その代表的な酸化チタンは、紫外線(太陽の光や蛍光灯の光)にあたると、化学反応を促進させ、有機化合物や細菌などの有害物質を除去することができる環境浄化材料です。排気ガスなど表面に付着した汚れを化学的に分解する性質を持った塗料
セラミック塗料
極微小な粉末状のセラミックを配合した塗料で「セラミック塗料」として商品化されています。アクリル、ウレタン、シリコン、フッ素の各塗料毎にセラミック配合の塗料が存在し、耐久性も価格も異なる。セラミック配合による利点は、低汚染性=汚れ難さにあるといわれています。(セラミックを配合していない塗料でも低汚染機能を備えたものがある)
石材調仕上げ塗料
細かく砕いた天然石や陶磁器(セラミック)などが主原料。石を貼る代わりに採用される事が多いが、豪華な仕上がりは意匠性抜群だが非常に高価
装飾仕上げ塗料
「ジョリパット」を代表とする、模様を付加する為のアクリル塗料。コテ、ローラー、吹付け施工など、バラエティにとんだ仕上げが可能で、店舗など以外に近年住宅、アパートなどに多用されている。
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